モーリシャス沖座礁事故に思う
2020年8月14日
弁護士 小澤 英明
2020年7月25日に発生したモーリシャス沖座礁事故により大量の重油が流れた。その損害拡大防止又は損害回復のためにモーリシャス共和国(以下、「モーリシャス」)が支出した費用は誰が賠償責任を負うのだろうか。また、モーリシャスにおいて良好な自然環境に依存して事業を行っている民間企業が今回の事故により被った損害に対しては、誰がどのような賠償責任をどこまで負うのだろうか。さらに、環境NGOが自主的に行った環境保全行為に支出した費用についてはどうだろうか。環境NGOでも対処ができない環境損害はどのように手当てされるのだろうか。これらは、法的にはいくつも入り組んだ論点を包含しており、海難事故の法的検討を行ったこともない私が感想めいたことを書くのもはばかられるが、現状私が理解する範囲で法律関係を整理し、思ったことを書き留めておきたい。
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